ゲルマン魂をもつドイツサッカー

ゴールキーパー

世界でも有数のサッカー大国ドイツ。これまで20回開催されているワールドカップで不参加を除く出場18回のうち、優勝4回、準優勝が西ドイツ時代を含めて4回、準決勝まで進出したのが4回と計12回もあり、いかに強豪国か分かります。

ドイツサッカーの強さの秘密は、技術や大きな体格だけでなく精神面だと言われてきました。それをサッカー好きの間では「ゲルマン魂」と称します。試合を最後まで諦めず、終了のホイッスルが鳴るまで走り続けるスタイルです。

それを象徴する試合を幾つも経験しています。例えば、82年ワールドカップ準決勝フランス戦1対1で延長に入り、立て続けに2点を奪われ敗色濃厚のところを追い付きPKの末に勝利した試合。次の86年大会アルゼンチンとの決勝で負けはしましたが2対0の劣勢から追い付いた試合は有名で、ファンの期待を良い意味で裏切ってくれる姿は感動的です。

しかし現代のドイツサッカーは強豪である点は変わらないものの、かつての姿勢は失われつつあり、むしろ終盤に追い付かれ逆転を許す試合も見られます。ただそれは精神面だけに頼らなくても試合に勝てるからとも言え、世界的に有名な選手を次々に排出していますし、ヨーロッパ選手権やワールドカップでもコンスタントに好成績を残しています。

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